原始仏教
佛教大学の『原始・部派仏教思想』の指定テキストです。
初版は昭和31年! わたしとほぼ同級生^_^;
未だにこれを超える原始仏教の入門書はないんでしょうか…?
学習の焦点
1、三学
2、無我、無常
3、四諦説
4、涅槃
5、三明と六神通
6、涅槃合理性と迷信の排除という仏教の立場
そしてリポート課題は
「縁起」について
「業報輪廻」について
いきなり余談ですが…
「普通人を100人供養するより一人の善人
1000人の善人より一人の五戒を守る人
10000人の五戒を守る人より一人の須陀洹聖者
100万人の須陀洹より一人の斯陀含聖者
1000万人の斯陀含より一人の阿那含聖者
1億人の阿那含より一人の阿羅漢
10億人の阿羅漢より一人の辟支仏
100億人の辟支仏より一人の正覚者仏陀を
供養した方がすぐれた功徳を得られる」
・・・「四十二章経」
仏教はこういう数字の積み上げが好きですよね…
それにしても上の考え方はまるで納得できませんけど~(>_<)
はっきり言って呆れはててます(笑)
しかしまぁ、それは置いといて
こういう考え方が一般庶民のベースにあればこそ
布施・乞食による出家生活が可能だったのです。
インドや東南アジアの伝統的な福田思想を
日本に持ち込むことは難しい。
思想は風土と切り離せません。
自然環境、社会環境…の違いを乗り越えることは
簡単ではないのです。
そう考えると、民族の枠を越えて
世界宗教になりえた仏教の底力、キャパシティは
あらためて凄いと思います。
しかし、この高度に知的で柔軟だった仏教は
それが為に、発祥の地インドでは
8世紀には滅んでしまったとも言えるのです。