麗しきチベットの仏たち

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6日に続き20日も行ってきました。

それもこれも福井でのお仕事があればこそ、、、

おかげさまの人生でございます…<m(__)m>

 

前回は学芸員のみょうこうさん

今回は田中公明先生の講演を聞いてきました。

わたしがチベット仏教美術に関心を持ったそもそもは

2001年(02年?)利賀村瞑想の郷で開催された

「タンカの世界」

田中先生が学術監修をされた

韓国ハンビッツ文化財団の展示がきっかけです。

一度に大量のタンカを見てかなりインパクト受けました!

もう10年以上も前のことなんですね~

ちょっと感慨深いものがあります。。。

その後ダルマさんとも出会い、

佛教大学では小野田先生や森先生の講義を受ける機会が得られ、

今や自分でもマンダラを描きはじめるという

嘘みたいな話w

 

「麗しきチベットの仏たち」展はいろいろ工夫されており、

小規模の展示ながら見ごたえがあります。

講演はチベット仏教美術のロジックについての概説でした。

何度聞いても、何度読んでも

右から左へ抜けていくので

いつも新鮮です(笑)

 

チベット仏教はいろいろとデリケートです。

中国政府のこと、ダライラマ法王のこと、

オウム真理教のこと、男女合体尊のこと、

ユングが心理学と結びつけてみたり、

マンダラの神秘性のみが着目され

ヒーリングやらスピリチュアル関係と

安易に繋がりやすいこと…

転生活仏のアイデアからして一般的には謎すぎます…

 

とにかく難解なチベット仏教&美術

 

なので、当分飽きることはなさそうですw

 

今回のへええー!

*デルゲ印経院の「チベット絵画版木」全セットが利賀村瞑想の郷にある

*諸法無我ならば主観も客観もなく、主観と客観の二元対立からの脱却を男女合体尊は象徴している

*転生するのは心相続されるから。アートマンは否定されるが識・想念は相続されると考えられている。よって高僧はあえて涅槃に入らず転生する。

*調伏される神と調伏する仏は似た性質をもたされる。

 

前回ダルマさんとの会話からのへええー!

*主流四派の中でニンマ派の祖師パドマサンバヴァは転生せずに、その死後は遍満する仏となった。

*現代では転生する人が減ってきている。情報があふれすぎていることが原因?

チベット仏教ではアミターバとアミターユスは違う尊格。