大佛供養

東大寺大仏殿が平重衡の焼き討ちにによって焼失したのは1180年。

二年前の大河ドラマ平清盛」では

若い重衡が得意満面で焼き討ち報告に及ぶと、

清盛はじめ一同の「やっちまった…」感がありありと流れ…

それにも気付かない無邪気な重衡(ーー;)

なんとも上手いシーンだなぁと印象的でした。

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・・・結局平家は武運つたなく滅亡します。

後に源頼朝東大寺の再興を祈念、

重源らの尽力により東大寺は再建が実現しました。

建久六年の春、

源頼朝は奈良東大寺大仏供養を催します。

そこへ人波にまぎれてやってきたのが平家の残党景清です。

源氏の大将頼朝に一太刀なりとも報いたいわけです。

 

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悪七兵衛景清はこの人↑伊藤忠清の子供だと思われます。

忠清は平家屈指の武将でした。

景清も腕の立つ武将だったのでしょう。

当時の悪は「悪い」という意味ではなく、

「凄い」という意味で使われていました。

 

景清の企ては失敗に終わり、彼はいづこともなく身を隠します。

 

今は景清これまでなりと

                      少し祈念を致しつつ

かのあざ丸をさしかざせば

                      霧立ち隠すや春日山

茂みに飛び入り落ちけるが

                      又こそ時節を待つべけれと

     虚空に聲して失せにけり

 

 

平家一門の屈辱、恨み、悲哀、、、

さまざまな文学や芸術に投影されていきます。

敗者の美学です。。。

 

 

 

 

蛇足ながら、大河ドラマ平清盛」は

ドラマのキャラがひとりひとり際立っていたおかげで

ストーリーが生き生きと躍動し、

時代の流れや人間相関などの理解に大変役に立ちました~

このスタッフ、役者で続編を切望しますです~!!(^^ゞ