蜜のあわれ
金沢生まれの文豪、室生犀星
彼がこんなシュールな幻想小説を書いていたなんて・・・
まったく知りませんでした。
赤井赤子は金魚です。
まだどこか幼さが残る彼女は、人間であるおじさまに恋をし、
そして文学する金魚です。
友人の芥川龍之介もクールに登場します。
面白かったです!
二階堂ふみがコケティッシュなこの役にぴったり!
大杉漣さんの哀愁と可笑しみをたたえた演技がなんとも言えず~
音楽や効果音も抜群で、映像もレトロ感があって素敵!
ふわ~っと幻想的な世界に連れて行ってくれました。
そもそもこの映画を知ったのは、
ぶらり散歩で見つけた金沢の室生犀星記念館でした~
映画の公開に先んじて、企画展「蜜のあはれ」を開催
企画展は6月末までやってますよ~
赤子の赤いドレスを展示してますよ~
記念館の中では犀星の娘、室生朝子さんが
父の思い出を語るビデオが流れています。これがいいのです!
富山県ではファボーレでしか見ることができませんが、
石川県ではこの映画の情宣に力が入っています。
ほとんどの映画館で上映されています。
ロケも金沢でたくさんあったようです。
こちらは犀星が養子にだされた雨宝院、
犀星といえば、抒情小曲集の
ふるさとは遠きにありて思うもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食になるとても
帰るところにあるまじや
・・・
誰でも知っているこの詩のイメージが強く、
どちらかというと北陸の空のように暗い感じでしたが、
いやいや、とんでもない鬼才でありました。
「われはうたへどもやぶれかぶれ」
これなんてタイトルだけでももう秀逸です~!!!
最後に耽美な画像を~
「人を好きになるということは、愉しいことでございます。」
maegamimamiさんの公式イラストをオマケします~ 素敵でしょ~!!