2016秋の遠足(^。^)
「趣味の仏画」教室・無憂華の会では
一昨年、昨年に続き今年も秋の遠足に行ってきました~♪
今年は素晴らしい秋晴れに恵まれました!!(^o^)丿
まず訪れたのは金沢美術工芸大学です。
通称金美ではちょうど美大祭の真っ最中~
いえいえ、仮装行列を見に来たわけではありません(笑)
目的はこちら ⇓
知られざる異才 高屋肖哲の展覧会です。
高屋肖哲って名前、聞いたことありませんでした。
だって、ほぼ初公開!
ですってよ~(^。^)
仏画を中心に展示してあるとの情報を得、
これは行かねばならぬ!と急遽コースに入れました。
行って良かった~!!!
高屋肖哲は慶応2年に生まれ昭和20年に没しています。
狩野芳崖の弟子となり、弟子の中でも「四天王」と呼ばれるほどの実力者でした。
卒業後は石川県工業高校に教職を得るも退職。
退職後は仏教美術研究に没頭、
仏教に深く傾倒し高野山で寄宿生活を送ったりしていたことが分かっています。
この肖哲の残した模写、下図、絵画資料等の
なんと約1000点が金美に寄贈され、長年研究されていたそうです。
金美は今年創立70周年を迎えますが、
それを記念しての特別企画展とのことです。
高屋肖哲は絵師として素晴らしい技量の持ち主であると同時に、
たいへん優れた研究者であったようです。
模写や下図は山のように存在するのに、
肖哲の本図と確認される絵画は日本中に3点しかないそうです。
その中の1点は高野山にあるとか・・・
たった3点しかないってどういうことでしょう。。。
今後の研究の成果を待たねばなりません。
この写真は出展目録に印刷されていたものですが、
実際にはもっともっとすばらしい作品がいくつもあります。
特に観音のポーズなどは様々に研究され、
彼のあくなき探究心に圧倒される思いでした。
本当に感動してしまいました~♡
もう一回見に行こうかな・・・・
記念撮影をしようと出口に行くと、
あれ~!?見知ったお顔が・・・
無憂華の会・石川のYさんでした~(^。^)
高屋肖哲展覧会は、一時無憂華の会メンバーが完全占拠しました~(笑)
さて、本日の当初からの目的地は
福井市立郷土歴史博物館の「福井の仏像」展です。
このブログでも何度か紹介していますが、
福井嶺北の仏像34体が展示されています。
その前に、
はるばる富山から来たのですから隣接する養浩館にも行かねば!!
養浩館はとても端正なお庭とお屋敷ですが、
特に今日のようなお天気のときは水面の揺らぎが光を乱反射して
それはそれは美しいのです。
写真はイマイチですが、美しさ 堪能しました~(*^_^*)
さて、仏像展です。
富山ではなかなかこういう展示にお目にかかることはありません。
富山の仏像展、どこかでやってくれないだろうか・・・
こちらの展覧会、さまざまな企画がされていますが、
その中のひとつに連続見どころ講座があります。
今日はその4回目、神社に祀られる仏像がテーマでした。
神仏習合、神社と神宮寺の関係・・・とても興味深いものがあります。
わたしがかつて最も衝撃を受けたのは、
古事記か日本書紀に出てくる多度の神が仏に神身離脱を願い出るお話です。
神というものは時に荒ぶり、人間に祟りを成したりします。
神は覚りを得た仏とは違い、良くも悪くも感情的です。
荒ぶる神々は罪深いその身を厭い、
仏教に帰依することにより救われ、神の身を離脱したいと願うのです。
道すがら、車中でこんな質問がありました。
「仏さまって男ですか、女ですか?」
これ、よく聞かれるんですよね・・・
いろんな解釈があると思いますが、わたしは性を超越した存在だと答えます。
佛菩薩は性を超越していますが、
神さまには性別があります。人間のように恋をし子作りもします。
ギリシャの神々もエジプトの神々も
インドの神々も日本の神々も・・・
神々は人間より優れた力を持つけれども、人間にとても近い存在です。
信仰的にはアグレッシブな神々とクールな佛菩薩のイメージでしょうか。
どちらもとても興味深い。。。
歴史的に見ても、多分人間は両方を必要とするのでしょうねぇ~
無憂華の会、秋の遠足
今年もたいへん楽しく、有意義な一日となりました!(^o^)丿