我が師

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     「河内観心寺大随求像」 小坂肇俊 謹画     研鑽【7-①】

      淡い彩色で優しい印象の菩薩像です。

 

出典は鎌倉時代初期の絹本着色、国指定重要文化財です。

大随求とは、菩薩の一人で、人々から苦難を取り除き、

福徳を与える仏として信仰されてきました。

子宝を授けるとも言われています。胎蔵曼陀羅蓮華部院の尊格です。

八本の手を持ち、右手には、五鈷杵、剣、斧、三古戟、

左手には蓮、輪索、宝幢、梵篋を持っています。

 

  

さて、

「趣味の仏画」教室は写仏の教室です。

写仏とは写経のようなものです。

ただし経典ではなく仏の姿を筆で写します。

写仏している間は心をなるべく無にして仏と向き合います。

  

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教室で使っている写仏下図を作成されたのが

我が師、小坂肇俊先生です。

先生は五十代初めに『南無写仏の会』を結成され、

富来、七尾、金沢で写仏の普及に尽力されました。

2011年12月に85歳でご逝去されました。

 

先生の下図を受け継ぎ、

活動をしている唯一の団体が『無憂華の会』です。

「趣味の仏画」教室には現在20名程の会員がいます。

年に一度作品展も開催しています。

石川県で生まれた小坂先生の写仏でしたが、

残念ながら今は石川県に継承者はいません。。。

 

先生との出会い、

わたしが富山県で教室を開くことになったいきさつ、、、

…… 長くなるのでここでは書きませんが、

有難いご縁をいただきました。

大袈裟な言い方になるかもしれませんが、

ある種の使命であるとわたしは受け止めています。

  

教材は、わたしやベテラン会員によっても描き起こされ、

少しずつ増えていっております。

 

 

ランダムになりますが、美しい写仏作品を紹介いたします。