五明佛学院

f:id:muyuge119:20160229011905j:plain

ある日、この写真を偶然目にして息をのんだ。

え? なにこれ? どこにあるの?

 

ここは中国四川省北部にあるラルン・ゴル寺(五明佛学院)という

チベット仏教の僧院である。

チベット自治区内では仏教への締め付けが厳しく、

仏教徒はひどい迫害を受けている。

が、周辺のチベット圏では比較的制限が緩やかだったりする。

ここには1万人とも2万人とも言われる僧侶や尼僧が生活し、

中には中国人の修行者も大勢いるという。

 

行ってみたい!無理だろうけど…行ってみたい!

 

ここには驚くべき信仰へのエネルギーがある。

ここの歴史はたかだか30年ほどだという。

1980年代に一人の修行者が開いた修行地が原型である。

彼の名はケンポ・ジグメ・プンツォクという。

初めは30人程度のグループだったが、

彼を慕って弟子たちが集まり、いつのまにか巨大な僧院に成長、

丘の斜面を埋め尽くすように弟子たちの僧坊が建てられていった。

3000mを超える高地にひとりのカリスマが呼び寄せた集落、

そう説明されてもにわかには信じがたい光景だ。

屋根も壁も赤に塗られ、雑然と立ち並ぶようだが

通底する意志のようなものを感じ圧倒される。

実際に見たら何か巨大なパワーに打ちのめされそうだ。。。

1986年、パンチェン・ラマ10世が視察に訪れ、

正式に佛学院として認められたそうだ。

2004年、ケンポは亡くなったが、転生者は未だ見つかっていない。

 

世界は広いな・・・

 

 

そして、不条理だ。

 

上記の情報は下記の本に書かれていた。

「レイプ・オブ・チベット」西田蔵之助著

民族に対する凌辱、チベットの現状を淡々とルポしている。 

f:id:muyuge119:20160229011233j:plain

 

何故こんなことが・・・と、眼を覆いたくなる。

 

 

知らないことばかりだ・・・