富来へ

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能登の海は今日もシルクを広げたように美しく穏やかでした。

 

是非とも卒業証書を見てもらいたい人の4人目は、

写仏の師、小坂先生です。

残念ながら先生は2011年12月にご他界。

墓前に報告となりました。。。

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小坂先生との出会いがなければ、今のわたしはありません。

写仏を描くことも、

富山で教室を持つことも

素晴らしい仲間に出会うことも

京都の大学で学ぶことも

何一つわたしの身の上には起こらなかったのです。

ですから

ひとえに感謝!です。

 

師とは、前にあって道を切り開き、

教えの場を、機会を与えてくれた存在です。

時には立ちはだかることも、

疑問に思うこともあるでしょう。。。

たとえそうだとしても、それも師の役割です。

だから、師に対しては絶対的な感謝があるのみです。

 

先生、ありがとうございました!

遅くなってごめんなさい。

 

 

 

奥さまといろいろお話してきました。

ここはいい所ですね~ 海がきれいで・・・

と、わたしが言うと

海は嫌いです! とバッサリ^_^;

 

荒れた海は夜通しどどーん、どどーんと枕元に波音を響かせ、

それはそれは恐ろしく、不安な気持ちになるのだそうです。

だから、海岸沿いのこの町が嫌いなんだそうです。

 

わたしが富来を訪れるときは

いつも決まって爽快なお天気で、ドライブも快適!

富来のトンネルを抜けると真っ青な海が目の前に開け、

思わず歓声を上げたくなる光景が広がります。

過去20回くらい来てますが、荒れた海を見たことがありません。

 

当たり前のことですが、

住んでいれば天気のいい日ばかりではありません。

老齢で一人暮らされている奥さまのお気持ちを思い、

ハッとしたのでした・・・

 

人は自分の発想の中でしか物事を見ていないのですね~

 

 

彼女のために

明日も明後日も、その次の日もずうっと

光り輝く穏やかな海でありますように・・・