ルンタ

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ルンタ 風の馬

チベットの空にはためく五色の旗タルチョ、

それには経文が印刷されているが、

経文の中央には宝を背に載せた馬が描かれる。

仏教の教えを、人々の幸せを、世界の平和を・・・

風の如く疾く、力強く世に届ける馬がルンタである。

 

今週、富山のフォルツァ総曲輪で

ドキュメンタリー映画「ルンタ」が上映されている。

 

時々耳にするチベット人による焼身自殺の報道、

この報道に一体どれだけの人がその想像力を働かせて

事実に関心を持つのだろうか・・・

映画では「焼身自殺」という表現は一切使わない。

「焼身」あるいは「焼身抗議」である。

自らの体を灯明にする非暴力の抗議、

殺さず恨まず、自己犠牲による祈りの昇華、、、

それは自殺とは一線を画するものだ。

2015年3月の時点でその数は141名になるという。

ポスターの少年の視線の先には

「焼身」に身を捧げた人々の写真がある。

多くは若者で、女性もいる。

見つめるチベット僧の少年は何を思っているのだろうか・・・

 

他者をも巻きこむ自爆テロ

兵器を使う紛争、戦争、大量殺りく・・・

世界中には悲惨な絶望的な暴力が横行している。

翻って、

チベットの人々のアヒンサー(非暴力)の戦いの

悲しくもなんと尊い。。。

 

映画はチベット人亡命の地であるインドのダラムサラ

30年住み続け支援活動を続ける日本人建築家、

原一博氏の視線を通して語られていく。

彼は2008年からブログでチベットの現状を発信している。

 ⇒ チベットNOW@ルンタ - ライブドアブログ

 

民族の文化、自由を奪われること、

それは人としての尊厳・誇りを蹂躙されることに等しい。

殺人と同等の、もしくはそれ以上の悪しき行為である。

だからこれを民族のレイプと呼んだ人がいる。

「レイプ・オブ・チベット」西田蔵之助著 

数年前受講した講義で小野田先生が熱く推薦していた図書だ。

当時は読まなければならない本がありすぎて、手が回らなかった。

ようやく今、アマゾンで注文した。

 

 

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