『真宗の美』展
福井県立美術館の企画展『真宗の美』です。
会期末に駆け込みでなんとか間にあいました。
ひと月前にも行ったのですが、このときは時間がなく、
館長の講演会だけ聴講して展示は見てなかったのです。
ここの美術館の展示はなかなか「濃い」です。
わたしのようなド素人に言われたかないでしょうが、
意欲あふれる展示に担当者の熱い心感じます。
以下は自分のための備忘録
【第1章:親鸞聖人の生涯と信仰】
◎華御影、珍しい真向御影 京都常楽台
素晴らしい等身の坐像。
親鸞聖人というと眉がピンと跳ね上がった、
厳しい表情の孤高のイメージだが、
こちらはなんとも柔和なお顔、
すべてを受容されたような穏やかさ…
しばらく見惚れる。。。
福井)14世紀前半の木造親鸞聖人座像、本覚寺で確認:朝日新聞デジタル
静かな美しさをたたえた素晴らしいものでした。
◎髪繍(はっしゅう)六字名号 髪の毛で刺繍したもの
◎光明本尊という形式 龍谷図書館
【第2章:西本願寺の至宝】
◎九字名号(御影堂旧安置)
巨大な金泥文字、描表装など大迫力
◎国宝 三十六人家集
今回の展示の目玉。
東京国立博物館でも2冊しか展示されなかったのが、
福井には3冊来たんです!と学芸員さん大自慢(笑)
わたしはこの冊子よりも石山切により惹かれた。
表装との調和が実に素晴らしかった。
【第3章:真宗と福井】
福井県には全部で1600カ寺、そのうち半数以上が真宗
寺の数は京都、滋賀に次ぐ多さだったはず
また浄土真宗10派中、4派が福井県に本山を持つ。
親鸞-真佛-専信(専海)-圓善-如道-道性・・・
専信が福井に開山。
蓮如上人も福井吉崎に居住、真宗王国を築く。
◎蓮如上人御文章(抑男子も女子も…)
蓮如上人直筆、びんびん伝わってきて感動
【第4章:県内真宗寺院の名宝】
聖徳太子2歳像、ずいぶんと凛々しいお顔
◎阿弥陀如来立像 福井浄光寺
今回発見された安阿弥様の極めて秀麗な像
蓮如6歳の像、女子と見まごう可愛らしさ
又兵衛の作品、龐居士図と和漢故事説話図怪異出現が
参考作品として展示されていた。目福
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